愛媛県久万高原町には鵺(ぬえ)伝説が伝わる赤蔵ケ池があります。
「あかぞういけ」ではなく「あぞがいけ」と読みます。
昔、池に住む鵺を源頼政が退治したと言われる鵺伝説が伝わっている赤蔵ケ池は知る人ぞ知る秘境スポットとも言われています。
赤蔵ケ池の見どころ
赤蔵ケ池は愛媛県久万高原町の標高870mの山頂にある自然豊かな景観が楽しめます。
車が10台は余裕で停められる広めの駐車場があります。
駐車場に着くと鵺の絵が描かれた案内板がありました。
サルの顔、タヌキノ胴体、トラの手足、ヘビの尻尾を持つ怪獣と書かれています。
これが鵺(ぬえ)というやつか・・・。
池に行く前に、この絵をここで見て潜在的にイメージがインプットされると大人でもちょっと恐怖を誘うよなと思いつつ赤蔵ケ池の方へ向かいます。
これが、赤蔵ケ池。
時期的に緑が少ないですが「静まり返った」という表現がぴったりなくらい静かです。
水面からさっき見たあの絵のような鵺がザバーっと出てきそうな雰囲気を醸し出していますね。
訪れた時間帯が夕方と言うのもあったのかもしれませんが風が吹いて水面が揺れている訳でもなく、葉っぱがカサカサ揺れる音もなく、鳥が鳴く声も全く聞こえず
もちろん人の気配もありません。
静まり返っているというより、まったくの無音です。
整備されている遊歩道は奥へ行けるようなのですが
「イノシシのヌタ場が確認されている」と案内板には書かれていました。
ここに来るまでのかなりの山道の中、途中でイノシシと出会ったばかりだしまたイノシシと出会ってしまうかも?と思い奥の方へは進みませんでした。
赤蔵ケ池の説明
周囲575m、1万470㎡の面積を持つ赤蔵ケ池は標高870mの山頂にあります。
湧水でできた自然な池で主に農業用水に使用されているそうです。
池の周囲にはヤマザクラやササユリなどの四季折々に自生する植物も多く希少なジュンサイなどもあり、ドジョウやサワガニといった水辺にすむ生き物もいるようです。
赤蔵ケ池は、自然と共に生きる生き物のオアシス的な存在なんですね。
行かれるときは夕方ではなく明るい昼間に行くのがおすすめです。
赤蔵ケ池へ行く前の危ない崖っぷち
国道33号線から県道210号線をグイグイと山をかなり登って来たところで下の方にはさっきまで走っていた国道33号線が小さく見えていました。
黒藤川と言う集落に入り、景色を眺めながら走っていると、明神山が見えるところがありました。
車を降りて写真を撮っていると・・・
あ、危ない!
ここは、一体どうなっているんですか?!
もしかして、この先は断崖絶壁ではないでしょうか?
いや、まさにそうでしょう。
下の方に家が点在しているのがみえるのですが・・・
明らかに向かいの山との間はかなりの空間が広がっています。
その奥の立っていられる範囲は恐らく大人の両足の靴のサイズくらいの広さしかないようだし、手摺とかもないし
あっ!と思って何かに掴もうとしても触るとチクチク痛い松の枝しかないし。
まさにここは、「根性岩」ならぬ「根性の崖っぷち」です。
ここに立って向こう側の山の景色を眺められる人は、スカイダイビングをする人かよほどのど根性がない限り無理でしょう。
あなたは、立つことができますか?
家に帰ってからあの場所を思い出すたびに恐怖に震えたのは言うまでもありません。
めっちゃ!怖かった!けど寝そべってでも下の景色を覗いて見てみたかったかも?
赤蔵ケ池へのアクセス
国道33号線を走っていると旧柳谷村を過ぎたあたりに「赤蔵ケ池」と書かれた案内板があります。
愛媛県美川町から面河方面に向かい国道494号線からも行けるのですが高知県からのアクセスなら国道33号線から50分くらいで行くことができます。
- 住所:愛媛県上浮穴郡久万高原町
- 駐車場:あり(無料))