椿山(つばやま)集落には誰もいないと思っていたら
椿山(つばやま)集落には一人の方以外は誰もいないと思っていたらちょうどお墓参りの時期だったので3人ほどの方にお会いしました。
そのうちの一人の方が話しかけてくれて色々貴重なお話を聞かしていただきました。
まさに「こんにちわ~」です。
この椿山(つばやま)集落はその方のお姉さんの嫁ぎ先だと言うことでした。
今ではもう亡くなられているのですがこの椿山(つばやま)集落にお墓があるので今日はお墓参りにおいで出ていたそうです。
以下、お話をしてくれた内容です。(土佐弁で)
あの向こうの大きな杉の木があるとこは行ったかね?
(氏仏堂のことです。)
姉の嫁ぎ先のおばぁさんがいいよったけんど
あそこにあるお堂の中に平家由来の日本刀と金の茶瓶があったと・・・・。
けんど、日本刀は昔、愛媛から魚や干物を売りに来た商人に
昔のことやき、食べ物と日本刀をお金の代りに交換したと言う話やった。
金の茶瓶はおばぁさんが大事に持っちょって
祭りの時にそれを出してきてお茶を沸かしたりしたらしいけんど
結局、いつのまにやら金の茶瓶ものうなってしもうて
今はどこにあるかわからんなってしもうた。
要約しますと
- 氏仏堂のお堂の中に平家由来の日本刀と金の茶瓶があった。
- 金の茶瓶は、この方のお姉さんの嫁ぎ先のおばぁさんが管理していた。
- 日本刀は愛媛から来た商人に物々交換した。
- 金の茶瓶はおばぁさんが亡くなった後どこに行ったか不明である。
と言う貴重な歴史のお話を聞かして頂きました。
さらに、五色の滝の名の由来を教えていただきました。
以下、お話をしてくれた内容です。(土佐弁で)
前のほうに見えゆう滝は「五色の滝」と言うて
秋の紅葉の時期には、この前の山が紅から黄色から緑と
何色にもなってきれいな紅葉になるがやき。
ほんでこの滝は「五色の滝」言うていわれちゅうがよ。
この山の裏がちょうど安居渓谷になるき
おんなじ時期ばぁにきれいな紅葉が見れるきぜひに
見に来てください。
高知の紅葉の隠れスポット発見です!
ぜひぜひ見に来させて頂きますよ!
椿山(つばやま)集落への道のりは長いけど
池川のふれあいオートキャンプ場からは約13㎞くらいで時間にして40分くらいです。
国道494号線を久万高原町方面に行くと、橋を渡った三叉路から少し行くと
椿山集落の手前の集落で百川内(ももかわうち)と言うところに河嶋山神社があります。
河嶋山神社は江戸時代から明治・大正にかけて長州の宮大工さんが建築したと言われ
神社の内部や屋根、欄間など見ごたえのある彫刻があります。
ですが!その鳥居の前にある川が・・・・!
まぁ、なんと美しいことでしょう!
さすがは仁淀ブルーと言われているだけのことはあるわぁ。
この青々とした川、まさにコバルトブルー。
道路からチラッと見えている川の水の色が半端なく青いです。
あまりの美しさに川を眺めながら、何度もため息が出ます。
椿山(つばやま)集落への道のりは遠いけど、こんなにも美しい光景が見られるのも楽しみの1つなのです。
ちなみに安居渓谷のブルーはこちら。
椿山(つばやま)集落へのアクセス
高知市から約2時間。
もし周辺を散策したいと思ったら、集落の中にある集会所に車を止めてください。
最後に・・・・。
限界集落?いや、もはや消滅集落と言われている椿山(つばやま)集落に訪れてみて思ったことは
伝統行事を後世に伝えて残そうと尽力を注がれていたりお墓参りに時々帰省されている方がいたりします。
今でこそ住民の方々達が生活を営んでいない椿山(つばやま)集落ですが、この椿山(つばやま)集落は故郷を愛してやまない方々に支えられているんだと強く感じました。