鳴無神社(おとなしじんじゃ)は、高知県須崎市の浦ノ内にあります。
ここの神社は土佐一宮の土佐神社とおなじ主祭神が祭られていて毎年8月24日、25日と土佐一宮の土佐神社と同じ日に「しなね祭」が行われます。
須崎市にある鳴無神社の「しなね祭」についてご紹介します。
鳴無神社(おとなしじんじゃ)の歴史
鳴無神社は、創建1500余りの歴史があり、寛文3(1663)年に第2代土佐藩主山内忠義によって本殿、幣殿、拝殿の3棟が再建され現在では国の重要文化財に指定されています。
なぜ鳴無神社は土佐の一之宮と言われている土佐神社と同じ神様が祀られているのか・・・?
それは土佐神社にあるつぶて石に秘密があったんです。
と言うのがもともと鳴無神社に祀られている神様がどこかへ移動したいといって石を投げたところ高知市の一宮に落ちたのでそこへ移ることになったということです。
なので土佐神社のしなね祭りと同じ8月24日、25日には鳴無神社でもしなね祭が行われています。
鳴無神社のしなね祭
1200年前から行われている鳴無神社の伝統あるしなね祭は神社の対岸にある遥拝所の御旅所で神事が行われた後、海から神輿を運んでくる「お船遊び」と言う伝統行事です。
しなね祭当日の午後3時半頃、海の方から船が三隻つながった状態で大漁旗をなびかせながらこちらの方へお神輿が返ってきます。
「トン、トントン、トン、トントン」と太鼓の音が静寂の海の上で響いています。
ワラワラと人が海の鳥居の方へと集まってきました。
船が目の前まで来ると、厳かな雰囲気と迫力があります。
地元の総代さんたちと宮司さんとが御神輿を船から降ろし、社殿の中へ御神輿をおさめます。
お神輿をおさめ終わったら今年のしなね祭も無事に終了となり明日からは秋を迎える準備の時期になりますね。
無事に神事が終わったことになんだかホッとしたような感謝の気持ちが湧いてきます。
鳴無神社は鳥居から海が見える
鳴無神社の拝殿は国の重要文化財に指定されていて最近では海から鳥居が見えることから「土佐の宮島」とも言われています。
鳥居から海が見えるのは四国ではめずらしいかもしれません。
島根県の日御碕神社や美保神社とかしまなみ海道では弓削神社とかが鳥居から海が見えています。
そして海が目の前なので鳴無神社のおみくじは水に溶けるのです。
あ、鳥居から見えている海から船がやってきた!
連絡船みたいです。
普段の日はこんなに静かな光景を見ることができます。
4月には境内の桜がきれいなのでお花見にもおすすめです。
最後に・・・
2018年の音無神社のしなね祭は、前日からの台風の影響が心配されましたがなんとか当日は晴れて見ることができました。
この日を境に高知では夏に区切りをつけ、穏やかな風が吹く秋の気配を感じさせます。
高知県の夏祭りの最後を飾る「しなね祭」は高知市では土佐神社、須崎市では鳴無神社とあります。
ぜひ一度行ってみてください。
鳴無神社へのアクセス
- 住所: 須崎市浦ノ内東分鳴無
- 駐車場:あり・無料
- 交通アクセス: 高知自動車道須崎東ICから、車で15分
- しなね祭の日程:毎年8月24日・25日の予定
主祭神:一言主、大国主命
ご利益:商売繁盛、縁結びなど