高知県四万十町下津井にあるめがね橋は四万十の水辺八十八カ所めぐり上流の水辺54番です。
佐川山と大正町を結ぶ為、架けられた橋で橋の下を流れる川は梼原川とその支流の払川の合流地点になっています。
橋の造りがめがねのように見えることから下津井のめがね橋と呼ばれるようになりました。
下津井のめがね橋の歴史
高さ20m、幅2mのめがね橋。
江戸期の藩政時代にこの下津井地区には御留山がありました。
明治から昭和にかけて伐木が盛んだった頃には森林鉄道のトロッコ列車が走る軌道橋で佐川山と下津井を結んでいた森林鉄道の重要な拠点となっていました。
そして昭和19年にこのめがね橋はダムの建設に伴い架け替えられました。
めがね橋の下の川は梼原川との合流地点になっています。
下津井のめがね橋を渡った先には森林鉄道の跡が
この下津井のめがね橋を渡った先にはかつての森林鉄道の軌道跡が残されています。
たしかに、森林鉄道の軌道が敷かれていた時の石が見えます。
この山を切り出した間に森林鉄道が走っていたのですね。
下津井のめがね橋の近くにある仁井田神社
下津井地区にある仁井田神社は何百年の間、下津井の住民の方々が大切に守ってこられた神社です。
この神社では毎年11月25日に『牛鬼祭り』が行われています。
全長8mに及ぶ牛鬼を担ぎ集落内を練り歩きます。
めがね橋の上はもちろんのこと、この下津井橋の上を牛鬼がダッシュしていたのをテレビで見ました。
この仁井田神社には大きな木がたくさんあります。
かなり年数がたっている古い木なのですが、どの木も元気な木みたいで気のせいか神社の敷地内に入ると空気が鳥居の外とは違うように感じました。
神社の周りの木々たちが話しかけているように感じるくらいの聡明な空気です。
実はこの下津井地区にも平家伝説が残っています。
平家の落人たちがこの地を住処にした際に四季を通じて祭事を行って村人の心のよりどころとしようとこの仁井田神社を創建したと伝えられています。
だから神社の敷地内にはたくさん大きな木があるんです。
来年は何とかして、「牛鬼祭り」を見に行きたいと思います。
下津井のめがね橋へのアクセス
- 住所:〒786-0315 高知県高岡郡四万十町下津井534