堂林の滝は、静かな山に囲まれた小さな集落の人々を長年に渡って見守り続けているようなきれいなコバルトブルーの川の水が迎えてくれます。
高知県の国道33号線沿い越知町から県道18号線に入り桐見ダムを通り過ぎて県道18号線から外れて左側の道を10分ほど進むと堂林(どうばやし)と言う地区にあります。
堂林の滝へ降りて見る
堂林の公民館の向かって右手側に滝の方へ降りて行く道があります。
立て看板とか目印になるものないので、下の方へ降りて行く道を見落としやすいのでご注意を。
5分くらい降りていくと滝が流れる音がしてきました。
なんとまぁ!滝を見る前にこの川の水の色にびっくりです。
滝のところへ行くのに沈下橋のような橋がかかっています。
あんまり橋の幅は広くないので向こう岸にある滝の方へいくときは落ちないように気をつけて渡りましょう。
橋を渡りきると滝が見えてきます。
それにしても、吸い込まれそうなコバルトブルーです。
小さい橋を渡ると滝があります。
滝壺のギリギリ近くまで行くことができます。
滝壺自体は深くないので、コケても大丈夫そうかなって感じで小さいお子さんはジャブジャブ入っていきそう。
滝のすぐそばに来た方向と反対側の河原へ行く道があります。
ズーっと奥の方からも川の水が緩やかな傾斜で流れてきています。
この緩やかな傾斜のおかげで川の水がたまったようになってこんなにきれいなコバルトブルーになっているんですね。
真上から見ると川の水がすごく透明で、底の石が丸見えなのですがかなり深そうです。
堂林の滝を見守り続けて○十年
堂林の公民館のすぐ横に1軒のお店がありました。
お醤油やマヨネーズ、菓子パンやみかん、インスタントラーメン、コーヒーとちょっと足らないから買ってくるみたいな感じの品揃えのお店です。
この地域でお店を開いて○十年のおばぁちゃんと話ました。
こんにちわ!
おばぁちゃん、みかん1つください。
まぁまぁ、どうもありがとう。
とこんな感じで、おしゃべりが始まりました。
この下の滝ってすごくいい所やし川のお水もすごくきれいですね。
そうでしょ。昔っからあんなにきれいでね、夏になると川のところでバーベキューやらでうんとにぎやかになるがよ。
え?あの河原ってバーベキューとかしてもいいんですか?
大きなもみじがあったから、紅葉とかもきれいでしょうね。
かまん、かまん、いつでも来てえいよ。
私はここで生まれてズーっとこの堂林(どうばやし)におるけど誰一人この下の川で死んだ人はおらんがやき。
滝の水が流れゆう所にお大師様が見守りゆうきやねってみんなこの地域の人が言いゆうがよ。
とこの時私はふと気づいたのでした。
「ここって堂林(ドウリン)じゃなくて堂林(ドウバヤシ)って読むんだ・・・・。」
さっきおばぁちゃんの話に出てきた
滝の水が流れゆう所にお大師様が見守りゆうき・・・・。
滝の中にお大師様がいるような表現でしたが
それはどちらに?どこなの?
おばぁちゃんたちこの地域の人には見えるんだね、きっと。
まだまだ続くおばぁちゃんとの会話
おばぁちゃん、この辺には何軒くらいのお家があるの?
そう、昔は30人くらいの人が住んでたときもあったがやけんど
もうみなどんどん亡くなったり、病院へ入ったりして、今は8人くらいの人がここでは住みゆうね。
2人が2軒であとは1人暮らしのお家になってしもうたきね。
このお店も、病院のバスと越知の向いていくバスと週2回くるきもうやめようかと思いゆうけんど、皆が開けちょいて言うき、こうやってお店も開けちゅうけんど
そんなん言わんと、また買いに来たいき、元気で開けちょいてや。
そうかね、そう言うてもろうたらまっこと嬉しいちや
ほな頑張るきね、また来てちょだいね。
と言う内容でお話をさせていただきました。
最後に・・・・。
コバルトブルーに輝く素晴らしい清流とお大師様が見守っていると言われる滝との出会いは、この堂林でお店を営んでいるおばぁちゃんとのつかの間の出会いにも感動する場所でした。
お年は今年で90歳を迎えるという高齢ながらとても元気なおばぁちゃんと話していると、なんだかすがすがしい気持ちにもなりました。
もう一度会ったら、楽しい会話ができるといいなぁ。
堂林の滝へのアクセス
- 住所:〒781-1335 高知県高岡郡越知町長者1514
- 駐車場:不明(滝の方へ車で降りて行けそうですが普通乗用車では無理かも)
高知市からいのインターを降りて国道33号線へ。
越知町から県道18号線に入り、桐見ダム方面に向かっいます。
いのインターから約1時間くらいです。